アクティビスト投資家のCarl Icahn氏は、米Yahoo取締役会の掌握を狙っており、現経営陣9人全員の交代を迫って、新たな取締役候補者の選出を求めていることが、米国時間7月14日に米証券取引委員会(SEC)に提出された最終的な議決権行使勧誘書類から明らかになった。
週末にはYahooが、MicrosoftとIcahn氏による共同買収提案を拒否したため、合意を目指した最後の試みも失敗に終わっている。同買収提案では、MicrosoftがYahooの検索事業を買収することと、Yahooの取締役会役員を、Icahn氏が指名する異なる意見を持つ候補者らに一新することが求められていた。
Icahn氏が14日に行った発表は、Yahooの現経営陣全員を追い出して、同氏が経営権を掌握し、Microsoftと買収案をまとめていくのか、あるいは経営陣の交代がごく数名にとどまり、小さな影響力しか持たないものとなるのか、これまで投資家が展開を見守ってきた疑問への答えを、最終的に明示するものとなった。
8月1日のYahoo株主総会で、Icahn氏は、9名の新たな取締会役員候補の選出により、Yahooの現経営陣全員の退任を求めるつもりである。一方、Yahooの9名の現取締会役員は、1年の任期で再選を求めている。Icahn氏は、次にMicrosoftや他の希望者が買収提案をしてきた時に、その前途に何ら障害を置くことがないように保証することを目標に掲げている。
なお、Icahn氏が示した、9人の新取締会役員候補の顔ぶれは、Lucian A. Bebchuk氏、Frank J. Biondi氏、John H. Chapple氏、Mark Cuban氏、Adam Dell氏、Carl C. Icahn氏、Keith A. Meister氏、Edward H. Meyer氏、Brian S. Posner氏となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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