Canonicalは米国時間6月24日、モバイルインターネット端末(MID)向けUbuntuのデベロッパーエディション「Ubuntu MID Edition 8.0.4」をリリースした。
現在、Ubuntu MIDが利用可能な端末は、Samsung Q1Uと、IntelのAtomプロセッサを搭載した端末を開発するためのIntel Crown Beach開発ステーションの2種類だ。また、KVM仮想化ソフトウェアを使えば、普通のコンピュータ上でも使用可能だ。MIDは、AppleのiPhoneに比べてサイズが大きく、通常のコンピュータにより近いが、ウルトラモバイルPCよりは小さい。Intelは、このMIDというコンセプトを積極的に推進している。
Ubuntu Mobile and Embedded GroupのプロジェクトマネジャーDavid Mandala氏はブログ投稿の中で次のように述べている。「今回のリリースは、新たなユーザーがUbuntuやオープンソースソフトウェアを経験するきっかけとなる。また、ハードウェアが広く普及すれば、われわれのコミュニティが開発したアプリケーションをユーザーたちが経験できる大変刺激的な場所になる」
Canonicalは、MID版Ubuntuについても、デスクトップ版と同様に6カ月周期で新版をリリースしていくという。
Ubuntu MIDプロジェクトの説明には、「Ubuntu MID Editionは、完全なオープンソースプロジェクトであり、インターネットをフルに利用できる。そこには一切、妥協がない」とあり、さらに「ユーザーエクスペリエンスにおける不要な複雑さはすべて排除してある」と書かれている。
Ubuntu MID Editionはタッチスクリーンでの操作が可能で、特別に設計されたウェブブラウザも搭載する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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