MicrosoftとNews Corp.は腕を組み合ってYahooに共同買収提案をしようとしているのだろうか。
これはおもしろいことになりそうだ。
Wall Street Journalの米国時間4月9日の記事によると、この業界の2大巨頭はこのような取引をめぐって「本格的な協議」に入っているという。
そしてNew York Timesの記事は、MicrosoftとNews Corp.が検討している統合がどのようなものかについて説明している。
Timesの記事によると、この取引ではMicrosoftの不振にあえいでいる「MSN」がNews Corp.のソーシャルネットワーキングサイト「MySpace」およびYahooに統合されることになるという。
Journalはこの協議を「本格的」と表現しているが、Timesでは両社は「微妙な段階」にあり、この取引がゴールインするまでにはまだ長い道のりがあると伝えている。
取引の条件はまだまとまっていないが、Timesは一部の情報筋の推測を引用して、News Corp.はこの取引とFox Interactive Media部門(MySpaceを運営)に現金を投入するかもしれないと報じている。
皮肉なことに、News Corp.のRupert Murdoch氏がYahooをめぐってMicrosoftと買収合戦を繰り広げるつもりは全くないと表明したのはほんの3月のことだった。昔から「戦って勝てない相手なら手を結べ(長いものには巻かれろ)」という決まり文句がある。
Microsoftが5日、なかなか煮え切らないYahooに対して取引に応じるように3週間の期限を定めた最後通告を出してから、Yahooをめぐる状況は1日ごと、いや1時間ごとにめまぐるしく変化している。大株主のLegg Masonが、Microsoftが買収価格を下げた場合にはYahooを支持すると表明し、YahooはGoogleの検索広告サービスを2週間にわたってテストすることを検討し、さらにはYahooがTime Warner傘下のAOLと資産交換/資本提携を検討しているとの絶えざるうわさが出ており、きっと読者の頭の中は混乱しているに違いない。
3週間の期限が1日ごとに近づいている中、1つ確かなことは周囲の雑音がますます大きくなり、しかもその頻度が増していくということだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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