Microsoftは、現地時間1月23日にベルリンで開催される「Government Leaders Forum」において、世界中の教育機関、教員、生徒に向け、ソフトウェアやトレーニングを提供する「Partners In Learning」プログラムへの再投資を発表する予定である。Microsoftは、同プログラムを5年延長させて取り組むことになる。
これまでの最初の5年間で、同プログラムが100カ国の9000万人に達したと、Microsoftは明らかにしている。Microsoftは、今後5年間で2億3550万ドルを注ぎ込み、合計で5億ドルを同プログラムへと出資することになっており、これまでの5年間の約2倍に上る人々へ、次の5年で達することを目標に掲げている。
さまざまな取り組みの中でも、Partners in Learningでは、教員向けのトレーニングや資格認定、教師たちが協同で参加でき、新しいカリキュラムのアイデアを共有可能なオンラインスペースなどが提供される。
Microsoftの新セグメントユニットであるUnlimited Potential部門のシニアバイスプレジデントOrlando Ayala氏は「われわれはPartners in Learningが、経済的チャンスを与える上で、真の基礎を築くものになると確信している。われわれのソフトウェアは、経済的な成功をもたらす上で、重要な役割を担ってきた」と述べた。
Ayala氏は、いくつか最近の特筆すべきプログラムを紹介した。例えば、アフリカにおける生物の多様性に関する共同教育プロジェクトを進めるため、スウェーデンの教師が、マダガスカルの学校と協力していること、災害発生を仮定し、ロボット工学により公共の安全を検証するロボティクスプロジェクトに、マレーシアの学生が取り組んでいることなどが挙げられた。
コロンビアでは、Microsoftが7つの学校でプログラムを展開し、学生たちは基本的にノートPCを活用して、各自がまったく自分のペースに応じて独自に学習を進めている。このプログラムは、5年前にスタートした時は、かなり多くの議論を呼んだと、Ayala氏は語りつつも、「現在では、(このプログラムに参加した)学生たちは、これまでのスタイルで学ぶ(他の学生たち)よりも良い成績を収めている」と述べた。
Microsoftは米国内においては、ペンシルバニア州フィラデルフィアの「School of the Future」(未来の学校)を支援している。そこでは、生徒たちは教科書の代わりにタブレットPCを活用している。
Ayala氏は、地方自治体や非営利的団体とのパートナーシップが、Partners in Learningにおける重要な要素であると指摘しつつ、「われわれは、どの単一のモデルも、すべての人に合うようなことは決してないと理解している」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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