Gates氏は、Surfaceを使って自分用のスノーボードをデザインし、そのデザインを「Windows Mobile」搭載の携帯電話に送信した。彼がデザインしたスノーボードは、底面に「Bill!」という文字が描かれていた。
「なかなか見栄えのいいものができた」とGates氏は自画自賛した。
音声認識技術に入れ込んでいるGates氏は、GPSとTellme Networksの音声認識技術を組み合わせることで、携帯電話の検索機能をどのように改善できるかをデモンストレーションした。
Microsoftのエンターテイメント&デバイス部門担当プレジデントを務めるRobert Bach氏は、Gates氏とともにステージに上がり、「Xbox」と「Zune」を特に取り上げて話を進めた。Xboxについては、Microsoftは多くの統計資料を持ち出し、これまでに1770万台以上のXboxを販売したことと、「Xbox 360」が競合他社のゲーム機に比べてはるかに多くのゲームとアクセサリ製品の売り上げをもたらしたことを誇らしげに語った。また、「Xbox LIVE」サービスの会員が1000万人に達したことも明らかにした。
Microsoftは、最近発売したゲーム2作品の売り上げについても自賛している。大ヒット作「Halo 3」は2007年9月の発売以来、810万本以上を売り上げ、「Mass Effect」は発売後6週間で160万本を販売した。
Microsoftは、IPTV(従来のケーブルテレビや衛星テレビに対して、インターネットプロトコルで配信されるデジタルテレビ)分野における進展についても言及した。現在、IPTVソフトウェア「Microsoft Mediaroom」を搭載したセットトップボックス約100万台が商業利用されており、提携企業は契約者数を1分に2人のペースで増やしているという。Microsoftにとって米国最大の顧客であるAT&Tは、2008年末までに自社サービスの利用者を100万人まで増やす計画だ。
Bach氏は、Mediaroomを利用したIPTVサービス向けのカスタムアプリケーションを多数紹介した。その1つは、全米ストックカーレース(NASCAR)を生中継するためにTNTが開発したアプリケーションだ。
「35番の車を選んだり、ピットの中に入って22番の車を見たりできる」(Bach氏)
Bach氏は、Microsoftがテレビ事業に真剣に取り組んでいることを強調した。
Bach氏は「Microsoftにとってテレビ事業は『趣味』ではない」と述べ、Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏がかつて「Apple TV」を「趣味」と表現したことを軽く皮肉った。
Microsoftは今回の基調演説の直前に、British Telecom(BT)との契約に調印した。この契約により、BTはXbox 360をIPTVのセットトップボックスとして利用する最初の企業となる。Gates氏は2007年のCESで、Xbox 360をセットトップボックスとして機能させる計画を発表していた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」