ライブドアは6月13日、個人向けのインターネット接続サービス(ISP事業)から撤退することを明らかにした。8月1日付けで同事業を会社分割し、フリービットに譲渡する。
ライブドアは事業の再構築を進めており、インターネット接続サービスは法人向けに集中する方針を固めていた。個人向けサービスは以前から他社への譲渡を検討しており、複数の譲渡候補先に打診した結果、フリービットに決まった。「もともとフリービットはライブドアのISP事業の運営を請け負っており、運営元の移行がスムーズにいく点が決め手になった」とフリービットでは説明している。
売却金額は3500万円。同事業の2005年10月から2006年9月までの売上高は1億5400万円で、ライブドアの全売上高の3.51%を占める程度だが、営業利益は4300万円で同19.5%、純利益は4300万円で同18.5%を占める大きな存在だった。会員数は1万人程度という。
フリービットは2000年に創業した企業で、多くのISPからインターネット接続事業の運営を請け負っている。2007年3月に東京証券取引所マザーズに上場しており、事業拡大の1つとして自社でISP事業を運営する方針を掲げている。今後はほかのISP事業者にも事業買収や出資を持ちかける考えで、「将来的には自社で数十万人の会員を持ちたい」(フリービット)としている。
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