ネットエイジグループは5月10日、委員会設置会社へ移行するとともに、現代表取締役社長CEOの西川潔氏が代表権を持たない取締役会長となる人事異動を発表した。
西川氏は今後、取締役会を監督し、ネットエイジグループ内において新規事業開発のための情報収集、また講演活動や著作活動などを通してグループのブランディング活動を行うという。なお、後任の代表取締役社長CEOには現執行役Co-CEO兼COOの小池聡氏が就任する。
純粋持ち株会社であるネットエイジグループは、傘下にインターネット関連事業を統括する株式会社ネットエイジ(NA)およびファイナンス・インキュベーション事業を統括するネットエイジキャピタルパートナーズ株式会社(NCP)の2社の中間持株会社を持ち、さらにその下に18社の事業会社を置く構造となっている。
そのため、毎月1回開催される定時取締役会や臨時取締役会に業務執行の決裁が集中しており、今後も事業会社が増えた場合には迅速な意思決定に支障をきたす可能性があるという。今回の委員会設置はこの問題を解決することが目的で、業務執行権限を執行役に対して大幅に委譲することによって、業務執行における意思決定の迅速化と機動性の向上を図るという。
さらに同日、商号を「ngi group株式会社」に変更することも発表された。新商号は新たな経営ビジョンである「next generation innovator」に由来しているという。ネットエイジはまもなく迎える創業10年を第二の創業と位置づけ、これまでに培ってきたベンチャー投資事業を次世代産業に展開し、より多くの事業、起業家を輩出していくことに注力する方針だ。
なお、これら一連の決議は、2007年6月22日開催予定の第10回定時株主総会にかけられる予定。
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