にわかには信じがたい話だが、Times of India紙によると、インドの人材開発省が同国のエンジニアに10ドルのノートPCを開発させようとしているという。
これまでのところ人材開発省は、2種類のノートPCの開発について着眼している。1つは、Vellore Institute of Technologyでエンジニアリングを専攻する学生が設計したもの。もう1つが、バンガロールにあるIndian Institute of Scienceが開発したものだ(Indian Institute of Scienceは大学院で、インド工科大学のカレッジではない。入学希望者は毎年10万人以上いるが、入学できるのは350人前後となっている)。
上記のうちの片方は、組み立ての経費を考慮に入れても、およそ47ドルでできるという。
人材開発省では、コスト面に関してまだ改善の余地があり、10ドルにまで下がることを期待する、と述べている。また、インドの企業が部品を製造してくれる可能性も視野に入れているという。
インドの労働賃金が低いけれども、ノートPCのコストをこのレベルまで下げるのは、簡単なことではないだろう。ノートPCは複数のコンポーネントから成り立っており、最終的には、工場で生産する必要がある。Nicholas Negropont氏が携わる100ドルノートPCは、175ドルほどの価格に跳ね上がってしまった。これらのノートPCはシングルボードで作られる予定で、最近では使われるのことの無くなった旧式のコンポーネントで構成される可能性が高い。多くの古いコンポーネント、例えば、1GHzのプロセッサなどは、最近では時代遅れと見られがちだが、十分活用できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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