ソニーの欧州拠点であるSony Europeは、同社で中核をなすいくつかのIT開発機能をインドのITサービス企業Satyam Computer Servicesにアウトソースする予定だ。
Satyamは現地時間12月6日、Sony Europeと契約を結び、Satyamがバンガロールに新たに開設したオフショア開発センター(ODC)にて、Sony EuropeのSAPアプリケーション開発、エンタープライズアプリケーション統合(EAI)、テストサービスを同社が行っていくことを発表した。
Satyamによると、この動きは「Sony EuropeのInfrastructure Servicesチームが、プラットフォーム強化、最適化、イノベーションなどの中核となる活動にフォーカスするためのもの」という。Satyamでは、Sony Europeの営業および流通、在庫管理、財務、ビジネスインテリジェンスシステムのIT開発を手がける。
Satyamで欧州担当バイスプレジデントを務めるSom Sarma氏は7日、7年前にGeneral Electricと契約を締結した例を引用しながら、「数年間から、ソニーのような名声を持つ企業に見合う開発センターの構築に務めてきた」と述べた。
Sarma氏は、Sony Europeと結んだ契約はODCにとって「マイルストーン」となると述べ、「Sony EuropeがSatyam内部への投資を進めると決定した事実は、高レベルなサービスをはじめとしたわれわれの提供サービスが成熟してきたことを示すものだ」と語った。同氏はまた、ODCは本会計年度中に55〜80人の増員を計画していることにも触れた。
「ODCの規模が大きくなれば、人員面からのリスクマネジメントにより得られる(コスト面での)メリットも大きくなる」とSarma氏は言う。さらに、ODCの運用が拡大すれば、もし特定のスタッフがいなくなった場合にも、Sony Europeは「厳しい危機感を抱くことなないだろう」と付け加えた。
Sony Europeの広報担当者は8日、Satyamとの契約に関してZDNet UKに対し、「Sony Europeからコメントすることはない」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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