英通信大手のBritish Telecom(BT)は、多国籍企業顧客のサポート業務の一部をインド企業に委託する。この契約が実現すれば、1社のインド企業との外部委託契約としては初の10億ドル規模の大型契約になると見られる。
BTによると、同社はインドのTech Mahindraと5年間、総額10億ドル(5億900万ポンド)の契約を結ぶという。Tech Mahindraは契約期間中、BTの全世界の顧客と同社の内部システムのサポートを行う。BTは、この外部委託契約により業務効率の大幅な向上が図れるとしている。
インドのボンベイ証券取引所では、現地時間12月21日にこのニュースが報道されるとTech Mahindraの株価が前日比20%高と急上昇した。同社は、BTとの契約を受け、サポートスタッフを3000〜4000人増員する計画だ。
Tech Mahindraは、すでにインドのハイテク企業の中でも最も成功している企業の1社だ。同社は、ITサービスや通信業務のアウトソースを専門とし、米通信大手のAT&Tを顧客に抱える。Mahindraはすでに1万5000人の従業員を抱え、企業規模でEDSやIBMなどと肩を並べつつある。また同社は、英国のミルトンキーンズにソフトウェア開発センターまで設立した。
BTのグループ金融担当ディレクターのHanif Lalani氏は次のように述べている。「BTは、持続的な経営効率の一層の向上を図る一方で、顧客に優れたサービスと付加価値を提供するために、全世界から最高の技能を調達しており、今回のTech Mahindraへの業務委託もその一環だ」
BTとTech Mahindraは、1980年代中頃から共同で複数のプロジェクトを手掛けてきた。現在BTは、Tech Mahindraの株式の35%を保有している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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