Hewlett-Packard(HP)とDreamWorks Animationは米国時間3月8日、プロの写真家やデザイナーが、モニターに表示された色を正確に印刷できるようにする新技術を発表した。
この新技術「HP DreamColor」は、制作から印刷までを一元化する。またデザイナーは、同技術を用いることにより、大規模な商用プロジェクト向け作品の完成予想図の正確な色校正刷りを印刷することが可能だ。
HPによると、現在、同社はDreamWorksと共同で、「シュレック」などのアニメ映画などで使用される色補正技術を開発しており、DreamColorはそこから生まれた製品だという。シュレックシリーズは、明るく鮮明な色使いで知られるアニメ映画だ(シュレック3が5月18日に公開予定)。DreamWorksの最高経営責任者(CEO)であるJeffrey Katzenberg氏は8日に、トレードショー「Photo Marketing Association」(PMA)でHPと共に基調演説を行った。
DreamColorは、当初は、HP製の写真プリンタ2種、「HP Designjet Z2100(8インク構成)」と「HP Designjet Z3100(12インク構成)」で利用できる。両プリンタには、分光光度計が内蔵される。
また同技術は、画像編集ソフトウェア「Adobe Photoshop 7.0」 「Adobe Photoshop CS」および「Adobe Photoshop CS2」用のプラグインで提供される予定。このプラグインを使用することにより、同ソフトウェアで編集した画像をそのままの色合いでHP製の顔料インクフォトプリンタ「HP Photosmart Pro B9180」で印刷できるようになる。
また、HPの「HP Indigo press 5000」および「HP Indigo press ws4500」の印刷機2種も、DreamColorと組み合わせることができ、商用のオフセットプリンタと同等またはそれを上回る品質のカラー印刷が可能になるという。また、HP IndiChromeソフトウェアを使用することにより、Pantone色見本の正確な表示および生成が可能になるという。
デジタル画像のカラーマネジメントは、プロ、アマを問わず1つの大きな課題だった。現在、すでに数種類のカラーマネジメント製品が発売されている。GretagMacbethの「ProfileMaker Photostudio Pro Eye-One Bundle」といった価格が数千ドルのハイエンド向け製品から、Pantoneの「Huey」など、価格が100ドル程度のローエンド向け製品まである。
HP DreamColor技術が搭載されるHPのデジタル画像製品は、当初はプロ仕様のみだが、同社によると、いずれモニターなどの一般消費者向け製品にも搭載していくという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ
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