キヤノンは1月18日、自社製コピー機の一部製品で発煙・発火の可能性があることを発表した。これを受けて、可能性のある製品への点検などを無償で行うことを明らかにしている。
発煙・発火の可能性があるコピー機は、「FC-1」と「FC-2」の2機種。国内出荷台数は、FC-1が4万2890台、FC-2が4万3647台。どちらも1990〜1993年に製造されている。
同社発表によれば、対象機種の電源基板が経年変化によって「トラッキング」と呼ばれる現象が起こることで、基板の一部分で発煙・発火にいたるという。トラッキングとは、ほこりや湿気などの条件によって、電気が流れないところで微弱な電気が流れて炭化導電路といわれる絶縁不良部分ができることを指す。対象機種の電源基板は、放熱用空気対流口付近に配置。このため、外部の影響を受けやすいという。
キヤノンでは、ユーザーに安心して使用してもらうために、対象機種を点検、電源基板のトラッキング現象の発生防止措置を無償で実施する。連絡先が判明しているユーザーに対しては直接連絡するが、ユーザーからの問い合わせをフリーダイヤル(0120-676-556)で受け付ける。関連する情報はウェブサイトに掲載されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」