「Weekly Work-Life Insight」では、ビジネス、パーソナル、そしてソーシャルライフのそれぞれの分野から注目の集まるテーマを設定。インターネット調査サービス「gooリサーチ」でのアンケートを通じて、現在起きている現象や動向の裏側にある本音をレポートしていく。
今回は、駅構内における商業スペース、いわゆる「駅ナカ」がテーマ。都心の主要駅で次々と大型の商業施設がオープンするなか、駅の商業地としての利用方法が見直されている。そこで駅ナカの利用状況と今後の利用意向を調査した。
調査は12月1日〜12月3日でおこない、全国の1,095人の男女(男性51.1%、女性48.9%)から回答をえた。また調査に回答いただいた年齢層は19歳以下15.9%、20歳代16.0%、30歳代18.1%、40歳代23.3%、50歳代19.8%、60歳代5.1%、70歳以上1.7%であった。
有効回答者1,095名のうち、駅ナカを利用したことがある人は82.2%にのぼり、60%以上の人が月に1回以上、18.3%の人が週に1回以上利用している。
現在利用している店舗で最も多かったのは、キヨスクなどの売店(73.67%)や書店(53.67%)、飲食店(50.67%)、コンビニエンスストア(41.11%)、などが続いた。その一方でマッサージ(1.11%)や美容院、理髪店(1.00%)、エステ(0.11%)などはほとんど利用されていない。
今後利用したい店舗を調査したところ、現在も利用度の高い売店(64.29%)や書店(62.37%)、飲食店(57.81%)、コンビニ(41,19%)などを上げる声が多い一方、ドラッグストア(32.60%)や総菜店(18.36%)、レンタルビデオ店(16.62%)、電気量販店(12.88%)、マッサージ(9.86%)アパレルショップ(7.40%)など、幅広い意見が上がった。サービスが充実すれば、「単に移動途中の短い時間に駅ナカに立ち寄る」という認識から、「駅ナカを利用するために駅を利用する」という人が増えるかもしれない。
一方、駅ナカで提供されるサービスに求められることとしては、利用の際に時間がかからないこと(65.84%)が重要なポイントとなってる。また併せて、電子マネーやクレジットカードなどといった決済手段の多様化ニーズもはっきりと表れている。
時間的な負担感を感じさせずにいかに満足できる商品・サービスを提供できるか? これが駅ナカでの成功を左右するポイントだといえそうだ。
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