Lenovo Groupがグローバルサプライチェーンを担当するシニアバイスプレジデントとしてDellの元幹部を採用した。同社はここ1カ月の間にDellの元幹部を6人も採用したことになる。
Lenovoは米国時間8月31日、Dellのシンガポールデザインセンターとディスプレイ部門の責任者だった元バイスプレジデントのGerry Smith氏がLenovoに入社し、グローバルサプライチェーンの責任者を務めることになったと発表した。同氏は、1年の有給休暇をとって経営学を学ぶLiu Jun氏の仕事を引き継ぐことなる。
Lenovoの最高経営責任者(CEO)William Amelio氏は声明で、「Gerryは、PCや周辺機器のサプライチェーン管理に関する経験が豊富だ。保守性の向上やコスト削減など、Lenovoが現在強化を進めている分野で確かな実績がある」と述べている。
ここ1カ月の間に、Smith氏以外にもDellのアジア法人から幹部レベルの人物が続々とLenovoに入社している。
2005年にIBMのPC事業部を17億5000万ドルで買収したLenovoはその後、経営陣の強化を早急に進めている。同社は、この買収により世界第3位のPCメーカーの座を獲得した。
Lenovoは2005年12月、Dell元幹部のAmelio氏をCEOとして招き入れた。Amelio氏はそれまで、Dellのアジア太平洋地域および日本を統括するプレジデントを務めていた。同氏は、主に自身が担当していた地域からDellの幹部を引き抜いている。
Lenovoはここ1カ月の間に、Dellのアジア地域のサービス部門を統括していたChristopher Askew氏を採用し、サービス部門を新設した。同社はまた、Dellでアジア地域のマーケティング部門責任者を務めていたDavid Schmoock氏を、Center of Excellence部門の責任者に任命した。Center of Excellence部門は、需給予測や価格設定、在庫の管理に取り組むために新設された部門だ。
Dell中国法人の元プレジデントDavid Miller氏は、Lenovoのアジア太平洋地域のプレジデントに任命され、Dell日本法人でコーポレート・ディレクターとしてホーム&ビジネスセールス部門を率いていた天野総太郎氏はLenovo日本法人の社長に就任している。
Lenovoは8月、Dellのヒューマンリソース部門を統括した元幹部で、直近ではMicrosoftの南北アメリカ地域の人事を担当するバイスプレジデントだったKenneth DiPietro氏も採用した。DiPietro氏は現在、Lenovoのヒューマンリソース部門の責任者を務めている。
LenovoはDellの元幹部を立て続けに雇い入れることで、アジア太平洋地域でのプレゼンスを高める意向だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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