カリフォルニア州の法廷は、Yahooに転職した13人のエンジニアによる対話型音声認識テクノロジーの開発について、エンジニアの勤務先であった企業からの仮差し止め請求を却下した。Nuanceは、同音声認識テクノロジーの所有権を主張していた。
Nuance Communicationsは、Yahooを相手に先週起こした訴訟で、仮差し止め命令を要請し、不当競争と企業秘密の盗用で同社を告発していた。訴状によると、Yahooは、Nuanceの研究開発部門を「破壊」し、13人の技術者を引き抜きいたという。
米国時間3日にサンタクララ郡で発行された命令書のなかで、同法廷は不正行為の有無を正しく評価できなかったことを理由に、Yahooとエンジニアに対するNuanceからの仮差し止め請求を却下したと述べている。この件に関する公聴会は11月14日に予定されている。
「本日、法廷が仮差し止め請求を却下したことに満足している。我々は訴訟の主張に争点がないと考えており、引き続き、積極的に弁明していくつもりだ」とYahooは声明のなかで述べた
Nuanceは、多数の航空会社向けに対話型の自動音声飛行情報システムを構築している。今回の判断について、Nuanceの関係者にコメントを求めたが返答はなかった。
技術会社から社員を引き抜いたとして訴えられている検索エンジン会社はYahooだけではない。Yahooの強力なライバルであるGoogleは、Microsoft元幹部のKai-Fu Leeを採用したことでMicrosoftから提訴されていた。Microsoftによると、LeeがGoogleの中国開発センターの開設に関与することは、同氏がMicrosoftと交わした競争禁止契約に違反することになるという。
訴訟が解決するまでLeeが手がける仕事を裁判官が制限したことを受け、MicrosoftはGoogleに和解をもちかけた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス