ライブドアは10月22日、イーバンク銀行との係争事案について包括的な和解契約を結んだと発表した。
一連の騒動は、2003年9月に締結したライブドアとイーバンク銀行の資本提携が発端となる。ライブドアは9月に12億円の出資、10月には22億5000万円を増資してイーバンク銀行の筆頭株主となっていたが、業務改善に乗り出したライブドアとの間に摩擦が生じ、訴訟問題に発展した。
22日に発表された和解契約では、両社が今回の紛争に遺憾の意を表明するとともに、今後は誠実かつ真摯に対応し、誹謗中傷を行わない旨が明記されている。ライブドアが所有するイーバンク銀行の株式4万9500株については、2004年10月27日を期限として第三者に売却する。
この株式譲渡が完了することを条件として、イーバンク銀行が東京地方検察庁に対して行った代表取締役他2名に対する刑事訴訟および東京地方裁判所に対して提訴した謝罪広告掲載等請求事件について、速やかに取り下げを行うこととなっている。また、同様にライブドアが東京地方検察庁に対してイーバンク代表取締役他1名を被告訴人として提出した刑事告訴状も撤回される。
ライブドアは、今回の和解により、上場企業の適時開示義務の範囲では係争中の事案はなくなったとしている。
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