ゲームポットとテクノブラッド提携、韓国の記録的人気のオンラインゲームを開始

岩本有平(編集部)2006年01月10日 22時18分

 アエリアの100%子会社であるゲームポットとテクノブラッドは1月10日、オンラインゲーム分野での提携を発表した。あわせて、提携第1弾事業として、韓国EST Softが開発したMMORPG(Massively Multiplayer Online Role Playing Game:多人数のプレーヤーが同1サーバに接続してプレイするオンラインゲーム)の「CABAL Online」をテクノブラッドが提供することを発表した。

 ゲームポットはオンラインゲームやモバイルコンテンツを提供するアエリアの100%子会社で、2001年5月に韓国企業との共同出資で設立したオンラインゲーム事業を中心にした企業だ。2005年12月には札幌証券取引所の新興企業向け市場であるアンビシャスに上場している。

 一方のテクノブラッドはインターネットカフェへのコンテンツ事業やシステム支援のほか、韓国を中心に海外オンラインゲームの日本進出支援などを実施している。2年前から事業を開始し、GMOインターテインメントの「デコオンライン」など韓国のオンラインゲーム7タイトルの日本進出を支援している。

 今回の提携により、テクノブラッドはゲームポットに対して韓国を中心とした各国のゲームタイトルの紹介や開発会社との契約交渉代行、契約締結後の開発会社とのサポート業務などを実施する。ゲームポットは提携事業第1弾として、韓国EST Softの「CABAL Online」の国内独占配信権を取得し、国内でのサービスを開始することも発表した。

 CABAL Onlineは韓国において、ベータテスト開始2カ月で120万会員を集め、最大同時接続数8万人という「韓国でも記録的な人気のオンラインゲーム」とゲームポット代表取締役社長の植田修平氏は語る。韓国では2005年12月より月額課金モデルでの正式サービスが開始されており、国内で2006年第3四半期中のサービス開始を目指す。オープンベータサービスを第3四半期の早期に開始し、同期中の正式サービス開始を目指す。

 日本での課金体系については未定となっており、目標ユーザー数については「課金モデルが月額課金なのかアイテム課金(ゲームの利用自体は無料とし、ゲーム中で使用するアイテムの購入に対して課金するモデル)なのかによってもユーザー数が大きく変わるため、現時点では発表できない」と、植田氏は説明する。

左からテクノブラッド 代表取締役社長のチェ・スグン氏、ゲームポット 代表取締役社長の植田修平氏、EST soft CEOのキム・ジャンジュン氏

 ゲームポットではCABAL onlineのターゲットをMMORPG初心者と既存のMMORPGに退屈した経験者とし、ライトユーザーの取り込みを目指す。基本的に「ゲームクリア」の概念が無いMMORPGにエンディングを用意することでストーリー性を持たせたほか、コアユーザーでなくとも楽しめるゲームシステムを用意する。また、Pentium III 700MHz程度など比較的スペックの低いPCでも利用可能としている。

 ゲームポットは提携が業績に与える影響について「現在精査中のため、見通しがつき次第発表する」としている。

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