Intelが、ノートPC用チップ販売の好調を受けて、第2四半期の売上予測を引き上げた。
Intelは米国時間9日、7月2日決算の第2四半期に、先の予測を上回る91億〜93億ドルの売上を計上する見込みであることを明らかにした。同社は4月に、同四半期の売上高が86億〜92億ドルになるとの予測を発表していた。
同社によると、今回の上方修正はノートPC用チップの売上好調に起因するものだという。コンサルティング会社のCurrent Analysisは先に、米国市場ではこの5月に小売店でのノートPCの売上がデスクトップの売上を初めて上回ったと報告していた。実際に、ノートPCの需要は、チップセットや一部のコンポーネントの品不足に陥るほど高かった。
同社最高財務責任者(CFO)のAndy Bryantは電話会議のなかで、「現在、かなりの需要があるようだ。工場はフル稼働している」と述べた。
同四半期の粗利益率は約57%となり、先の56%という予測値から増加している。投資収益も、7000万ドルという先の予想を上回り、1億ドルに近くなる可能性が高い。
今回の発表はおそらく投資家の心理に好影響を及ぼし、アナリストにも予測の上方修正を促すことになりそうだ。この正式発表前の時点で、金融アナリストのコンセンサスは、同社の売上高が89億9000万ドルに達するというものだった。一方、第2四半期の1株当たり利益は27セントになると予想されていた。
今週初めには、Apple ComputerがMacにIntelプロセッサを搭載していくことを発表したが、新型Macが登場するのは来年になる。
Intelは、3四半期連続で、中間報告の段階で業績予想を引き上げたことになる。
第1四半期の売上高は前年同期比17%増の94億ドルで、当初の予測を上回った。純利益は1株あたり34セントの22億ドルで、昨年同期比31%増の1株あたり26セントとなった。
CFOのBryantは4月の電話会議の際に、「現時点では、世界全体の需要が非常に堅調だ」と述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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