パソコン周辺機器メーカーであるバッファローの持ち株会社、メルコホールディングス(牧誠社長)は11月1日、同社の無線LAN関連機器や無線LAN自動設定技術「A.O.S.S(AirStation One-Touch Secure System)」などをさらに普及させ、デジタルホーム市場を開拓していく方針を改めて打ち出した。
薄型テレビやDVDレコーダーなどデジタルAV(音響・映像)機器の登場により、パソコンを中心とした情報関連機器と家電機器との融合が進むといわれているなか、「デジタルホーム実現の過程では、周辺機器が必要になる」(牧社長)と強調。無線LAN機器を始め、ストレージ製品やグラフィックス技術をもつ強みを生かし、今後はパソコンと家電をネットワークで接続することに力を注いでいく方針。
同社が発売している機器では、無線LAN機器の「AirStation」、ネットワーク接続型ハードディスク「LinkStation」、ネットワークメディアプレーヤー「LinkTheater」、PC-TVコンバータ「Pcast」などでデジタルホームの基本的な機能を実現している。これに、「A.O.S.S」がデファクトスタンダードになれば、デジタルホーム市場で同社が主導権を握る可能性が強くなる。そのため、「海外の無線LANメーカーや国内のプリンタメーカーなどとのアライアンスも考えている」(牧社長)という。
なお、10月29日に発表した04年度(05年3月期)の中間連結決算は、売上高が503億8300万円(前年同期比0.1%増)になったものの、価格下落の影響で営業利益が14億7700万円(同24.6%減)と減少し、これにともない経常利益が15億900万円(同25.3%減)、最終利益が6億6900万円(同46.6%減)と落ち込んだ。
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