今年は半導体製造機器メーカーにとって、すばらしい1年になりそうだ。
リサーチ会社Gartnerのアナリストによると、世界の半導体製造機器の総売上高は今年40%成長し、2003年に記録した10%の売上増をさらに上回るという。昨年、ウエハの製造やパッケージング、組み立て、検査を行う各種機器の売上高は総計228億ドルだった。
Gartnerが米国時間8日に明らかにしたところによると、景気の改善による顧客の需要が増加していることや、低い在庫率、供給のひっ迫などが重なり、業界にとっては有利な価格設定を行える環境にあるという。
「バックエンドのセグメントにおける強い需要が続き、ウエハ製造機器の市場がようやく回復すると予想している」とGartnerの半導体製造および設計リサーチグループのバイスプレジデント、Klaus Rinnenは声明文のなかで述べている。
半導体メーカーの売上が上向くなか、彼らを顧客とする製造機器メーカーもその恩恵に預かっている。Gartnerのレポートは、半導体製造機器分野の見通しが改善しているとする他のアナリストの調査結果とも一致する。
Gartnerによると、2003年の各社の業績はまちまちだったが、生産開始までのリードタイムが長い市場セグメントのメーカーは比較的好調だったという。
Applied Materialsは売り上げが12%減少したにもかかわらず、32億ドルの売上を記録、市場シェアでも14%を確保して首位を維持した。2位は前年に引き続き東京エレクトロンで、売上高は21%増の22億ドル、シェアはわずかに伸びて9.5%となった。上位5社には、この2社の他にASML、ニコン、Advantestが名を連ねている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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