AndroidとiOSの洗練されたユーザーインターフェース、高度なインターネット接続機能、活発な開発者コミュニティーに対抗するNokiaの取り組みには、ハードウェアとソフトウェアの両方が関わってくる。
その目標を達成するため、NokiaはSymbian OSを採用した現行の主力スマートフォン「N8」に続く新世代のスマートフォンを3機種発表した。より小型の「C6」、より薄型で高価な「C7」、そして大型で企業向けの「E7」の3機種だ。
C6はこの中で最も小さく、新しい「ClearBlack Display」を搭載している。Vanjoki氏によると、このディスプレイはこれまでよりも深い黒色を表現できるという。
ワンランク上のC7は、より大きなスクリーンとより薄型のボディを採用している。Vanjoki氏は「C7は世界で最もクールで、洗練されたデバイスだ。そのことに疑いの余地はない」と語る。
最後に紹介するE7は、スリムなデザインにあまりこだわらずに、より多くの機能を提供するデバイスという意味で、「Nokia 9000 Communicator」の王位を継承する機種だ。
「E7は大きい。われわれのように移動の多いビジネスマンにとって、本物のキーボードに勝るものはない。正に動くオフィスだ」(Vanjoki氏)
携帯電話は便利である。しかし、iOSとAndroidがもたらした最も大きな混乱の1つは、OS以外のソフトウェアだ。膨大な数のゲームや生産性ツールが用意されており、ユーザーはそれらを使って携帯電話を簡単にカスタマイズできる。Nokiaは携帯電話のアプリケーションの大半が本体に予めインストールされていた時代から携帯電話市場で優位に立ってきたが、今は時代の流れについていこうと必死になっている。
Symbian搭載携帯電話は、現在1億7500万台がユーザーの手元にあり、毎日26万台が販売されているため、市場を見つけようとしているプログラマーにとって、非常に魅力的な存在かもしれない。Nokiaは優れた開発者ツールや開発コストの安さ、Ovi Storeの改善によって、そうしたプログラマーの気を引こうとしている、とNokiaのForum Nokiaおよび開発者コミュニティー担当バイスプレジデントであるPurnima Kochikar氏は述べた。
Nokiaはソフトウェア面について、開発者を対象とする変更を発表し、ローエンドの「Series 40」や「Series 60」のモデルなど、さまざまなNokia製携帯電話向けのソフトウェアをより簡単に記述できるようにした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」