GoogleおよびVerizon Wirelessは米国時間10月6日、かつては考えられなかった提携関係を結び、今後数年以内に一連の共同開発製品をリリースすることも含めたモバイルコンピューティング市場における「協議を進めていく」合意に達したと発表した。
Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏およびVerizon WirelessのCEOであるLowell McAdam氏は共に、6日午前にウェブキャストされた共同記者会見において、正式に発表する用意が整うまで、過去18カ月に渡る提携交渉が進められてきたことを明らかにした。Googleの「Android」モバイルOSを搭載する2種類の携帯電話が年内にVerizon Wirelessのネットワーク向けにリリースされる予定だが、これは他のAndroidベースのデバイスを含むジョイントロードマップの始まりに過ぎないと、両社は述べている。
Verizon Wirelessは、データ通信ネットワークの優れたパフォーマンスで知られてはいるものの、そのモバイルソフトウェア面では、これまで少なくとも良い評価は得られてこなかった。Verizon Wirelessといえば、提供製品上のソフトウェアをコントロールすることを望む点では、おそらく携帯電話業界でも最も顕著な象徴であり、それゆえにVerizon Wirelessのユーザーは、安定したネットワーク利用と引き換えに不人気なアプリケーションで満足することを余儀なくされてきたようだ。
しかしながら、Appleの「iPhone」が2007年にモバイル業界を揺るがすようになって以来、Verizon Wirelessは、提供される携帯電話上のソフトウェアに関して、外部の開発者にも大きな権限を与えてソフトウェアに対するコントロールを縮小し、そのクオリティの向上に努めてきた。
Verizon Wirelessを傘下に収めるVerizon Communicationsのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高マーケティング責任者(CMO)であるJohn Stratton氏は、両社の提携によって誕生するAndroidの新製品群には、Googleの「Android Market」が携帯電話上にプリインストールされると語っている。また、Verizon Wirelessでは、「Google Voice」のようなアプリケーションも確実にサポートする方針も示している。「Google Voice」に現在、同アプリケーションをiPhoneで利用できないようにしたとされるAppleの決定をめぐり、Google、Apple、AT&T、米連邦通信委員会(FCC)を巻き込んだ論争の中心となっている。
両社は最初に発表される製品群のハードウェアパートナーを明らかにしていないが、Verizon Wirelessとの協力が求められることから、MotorolaおよびHTCの可能性が高いとのうわさが何カ月も流れていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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