Verizon Wirelessは米国時間8月14日、ボストンとシアトルにおいて4Gワイヤレスサービスのテストを完了したと発表した。
Verizonは、Long Term Evolution(LTE)と呼ばれる新しい技術を用いたデータ通信を、同サービスを最初に展開する予定である2つの都市、ボストンとシアトルにおいて正常に完了した。Verizonは、米連邦通信委員会(FCC)のオークションで落札した700MHzの帯域を使用して、同ネットワークを構築している。同社は、同サービスの商業的提供を2010年に開始する予定で、30の都市において最大1億人を対象に同サービスを提供する。4Gサービスの全国展開は、2013年を予定している。
今回のテストの一環としてボストンとシアトルにはそれぞれ、10カ所のLTE 4Gセルサイトが設置され、700MHzの帯域で稼働している。Verizonがこれらの都市を選択したのは、郊外と都市部の地理的構成が適切であることと、ハイテク産業が集中していることからである。
LTE技術は、現行の3G技術よりも格段に高速で、他のワイヤレスネットワークの15〜100倍の速度でサービスが提供可能となると同社は見込んでいる。同技術の実際の速度は、まだ明らかになっていない。
Verizonの競合相手は、Clearwireとその提携企業らとなる。同社らは、WiMAXと呼ばれる技術を用いた、4Gワイヤレスネットワークの商業的サービスをすでに開始している。LTEと同様に、WiMAXはワイヤレス伝送速度を大幅に向上させる。Clearwireは、アトランタ、ボルチモア、ラスベガス、オレゴン州ポートランドですでにサービスを展開している。また、今後数カ月のうちにさらに10都市での展開を開始する予定だ。
Clearwireに出資しているケーブルプロバイダComcastとTime Warner Cableが、それぞれのケーブル提供地域で同社のサービスを再販する予定である。一方、同じくClearwireと提携するSprint Nextelは、Clearwireの提供地域において、同サービスを自社の3Gワイヤレスサービスとともにすでに再販している。
Verizonは2009年7月、年4回開催される同社の投資家らとの電話会議において初めて、LTEを提供する最初の2都市としてボストンとシアトルを挙げた。現在のところ同社は、LTEサービスの販売方法や価格についてはあまり明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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