いろいろな意味で、Androidはデベロッパーにとって、iPhoneよりも重要なプラットフォームになる可能性を秘めている。すでに多くのデベロッパーが、市場に対するGoogleのオープンなアプローチに感銘を受けている。デベロッパーがソースコードを自由に手に入れることができるために開発が容易であることに加え、デベロッパーはアプリケーションをAndroid Marketに直接投稿できる。つまり、Appleのように承認を待つことなく、アプリケーションのアップデートや新バージョンをすぐにアップすることができる。
Appleにとって長期的に問題となる可能性があるのは、同社がApp Storeのすべてのアプリケーションに承認プロセスを設けているということだ。デベロッパーはしばしば、このプロセスに時間がかかることがあり、アプリケーションが特別な理由もなく拒否されることがあると不満を述べている。
「Appleに関して、デベロッパーにとって最大の難問は、アプリケーションの承認を受けることだ。プロセス全体がブラックボックスだ。どれだけの時間がかかるか分からないし、アプリケーションが承認されるかどうかも分からない」(Bardin氏)
一方BlackBerryは、米国市場のスマートフォンとしては最も多くの利用者がいるかもしれないが、デベロッパーは、アプリケーションを開発するのが最も難しい環境だと言う。それは、BlackBerryには非常に多くの種類のデバイスがあり、画面サイズや画面解像度も異なる上、OSがわずかに異なることすらあるからだ。
新しいBlackBerry App Worldも、まだ完全に軌道に乗ったわけではない。その理由の1つは、iPhoneのApp Storeほど使いやすくないことだ。支払いはPayPalを通して行い、Quilici氏によれば、ユーザーはゲームなどのアプリケーションよりも生産性アプリケーションを購入することが多いだろうという。もう1つの問題は、BlackBerry App WorldがすべてのBlackBerryデバイスで使えるわけではないということで、これはユーザーによっては見つけることが難しいということを意味している。
次にAndroidだ。このプラットフォームでは、開発が最も容易だと言われている。しかし現在のところ市場は小さい。米国で販売されているデバイスが、これまでは「T-Mobile G1」と「T-Mobile myTouch 3G」の2つしかなかったからだ。どちらも、HTCが製作しT-Mobileが販売している。Sprintも、10月11日にAndroid携帯を発売すると発表している。国際的には、Androidベースのデバイスは21カ国の32のキャリアが11の言語で販売している。
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