Verizon Wirelessは同社独自のアプリケーションストア「Vcast」を開設してアプリケーションストア市場に参入し、Appleと同社の「App Store」に対抗する。Verizon Wirelessは米国時間7月28日、カリフォルニア州サンノゼで開催の同社初となる開発者カンファレンスにおいて、そう発表した。
新しいVcastアプリケーションストアは、2009年第4四半期にオープンする予定だ。Verizon Wirelessの最高経営責任者(CEO)を務めるLowell McAdam氏が述べたところによると、Vcastは、アプリケーション開発者には、自分のアプリケーションを迅速かつ容易に配付してお金に換える手段を与え、ワイヤレスサービス加入者には、スマートフォン向けの新しいアプリケーションをより簡単に発見し購入する手段を提供するという。
Verizon Wirelessは過去に、機能を無効にしたり電話機からアプリケーションをブロックしたりして、デバイスに制限をかけていると批判されていたが、同社幹部は、業界が変化していることを認識していると話す。そしてこの新しいアプリケーションストアは、Verizon Wirelessがワイヤレス市場における重要性を維持しつつ、開発者コミュニティーにおける革新を促進することもできる1つの方法である。
「今日は(ワイヤレスにおける)新しい1日だ」とMcAdam氏は、ウェブキャストもされた同開発者カンファレンスの開会のあいさつで述べた。「そして、われわれの今後の成功は、もはや塀に囲まれた庭にあるものではない。われわれの成功は、あなた方(開発者)と結びついている」(McAdam氏)
RIMやNokiaのようなデバイスメーカー、MicrosoftやGoogleの「Android」のようなOS企業など、それぞれが自前のアプリケーションストアを開発している企業とは異なり、Verizonはそれらの企業が提供できないものを提供する。すなわち、携帯電話加入者と加入者の個人データへの貴重なアクセスだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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