サムスン電子は同社初の電子書籍リーダーを発売するにあたり、「Papyrus」というキャッチーな開発コード名を捨てて、完全にお役所的な製品名「SNE-50K」を採用した。
新しい電子書籍リーダー、SNE-50Kは当初韓国のみで販売され、現地時間7月29日から売り出される。ただし、このデバイスは2010年に韓国以外の市場にも進出する可能性があると、サムスンの広報担当者は述べた。
サムスンが設計したSNE-50Kは、Amazon.comの「Kindle」など大きめの電子書籍リーダーに比べるとコンパクトで、画面サイズが5インチ、重量が200グラムとなっている。内蔵メモリは512Mバイトで、解像度は600×800ピクセルだ。
PDAの機能を一部取り入れたSNE-50Kは手書き認識に対応しており、ユーザーはメモを書いて保存したり、スケジュールを管理したり、カレンダーで面会予約を閲覧したりできる。このデバイスはまた、テキストファイルやPDF、「Microsoft Office」のドキュメントを、BMP形式の画像ファイルに変換して表示する機能も備える。
SNE-50Kは33万9000ウォン(約270ドル)で販売される予定だ。
サムスンのVisual Display Division担当バイスプレジデント、Jae-yeong Lew氏は「世界的なコンテンツ市場が拡大していることと、モバイル端末を使った読書が最近人気を博していることが追い風になり、SNE-50Kは韓国の電子書籍市場に新たな章を開くことが期待される」と述べた。
SNE-50Kの発売に備えて、サムスンは韓国のKyobo Bookstoreと協業していた。両社は共同で、SNE-50Kのユーザーインターフェースの設計と、同製品のマーケティングに取り組んできた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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