Microsoftは先週、モバイル端末からのアクセスを可能にする「Live Mesh」のアップデートを密かにリリースした。携帯電話のウェブブラウザで「m.mesh.com」から同サービスにアクセスできる。「Windows Mobile」搭載の端末か、もしくはファイルシステムアクセスに対応した携帯電話を使えば、ウェブ経由でLive Meshのストレージにファイルをアップロードできる。携帯電話搭載のデジタルカメラで撮影した写真などをアップするのに便利な機能だ。
モバイル版のLive Meshはファイルブラウザのほかに、保存されたファイルへの変更をすべて追跡できる、ニュースフィードの機能性も実現している。欠けているのは、インストール可能なクライアントだが、これが登場するのもまもなくで、対応する携帯電話ではリアルタイムのファイル変更や、より深いシステム統合が実現されるだろう。
Live Meshは先週、一般に向けて公開された。誰もが使える同期ツールを開発するというMicrosoftのビジョンは、Appleの最新の有料オンラインサービス「MobileMe」と同じ考えだ。大きな違いは価格とサポート端末で、AppleのMobileMeは年間99ドルで、同社の「iPhone」との緊密な統合を提供している。ちなみに米国時間7月21日、ブログサイト「LiveSide」がLive MeshのMac用クライアントのプレベータ版を確認している。プレベータ版では、Macの「Finder」と一体化するが、Windows版と違いリモートデスクトップには対応していないという。
MicrosoftのLive Meshは(今のところ)AppleのMobileMeほど開発が進んでいないかもしれないが、最終的にはエンドユーザーにコスト負担をかけることなく数多くのデバイスに対応する、はるかに開かれたものになるだろう。Microsoftは開発プラットフォームを2008年中に発表するとみられており、これによりアプリケーション開発者は自らのサービスにファイルアクセスと通知を組み込めるようになるはずだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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