PCに比べた場合の携帯電話の大きな特徴の1つは、端末によってその仕様が大きく異なることだ。キャリアによってブラウザやアプリが異なるのはもちろんのこと、同じキャリアでも機種によって表示できるデータ量や画像の大きさ、種類などが違う。それぞれに応じたサイトを作る必要があることを考えると、モバイルサービス運営者にとって、対象とする携帯電話端末をどこまで広げるかというのは大きな問題になる。
その判断をするときに大きな助けとなるのが、携帯電話機種のシェアだ。そこでこの連載では毎月1回、どういった端末がどの程度利用されているのかを、モバイルインターネットアクセス実勢データをもとに紹介していく。
データはビートレンドの携帯電話向けASPサービス群「BeMss」を利用している約600社のモバイルサイトのアクセス実績を利用する。BeMssを利用している企業の業種は金融から小売まで多岐にわたるため、より実勢に近いデータが出せる。
今回は、9月1日から30日までのアクセス実績を分析した。
まずは各キャリアのアクセスシェアを見ていこう。
キャリアのアクセス数を見ると、DoCoMoが過半数を占めるという状況は変わらない。しかしながら、SoftBankが6月以降順調にシェアを伸ばしており、継続的に利用量が増加していることがうかがえる。
次にキャリア別に端末ごとの結果を見てみよう。アクセス数の多い端末を上位5つずつ調べてみたところ、次のような結果がでた。
8月に比べ全てのキャリアで順位の入れ替えが見られたが、DoCoMo、SoftBankでは8月と同様にシャープ端末が強く、特にSoftBankではアクセス数の多い端末上位5位が全てシャープ製という結果が続いている。
DoCoMoは2005年11月以降に発売された902iシリーズのシェアがだんだんと落ちており、端末の世代交代が起きていることがわかる。ランキングには現れていないが、9月時点で904iシリーズは最高位がSH904iの11位(シェア2.5%)とやはりシャープが強い。
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