すでに噂が広まっていたためそれほどの驚きではないが、HTCは欧州で現地時間9月1日、「Windows Phone 7.5」(開発コード名「Mango」)を搭載した最新の端末「HTC Titan」および「HTC Radar」を一足早くHTCファンに披露した。これらのスマートフォンは英国、フランス、スペイン、ドイツで開催されたイベントで公開されたもので、どちらも10月に欧州で発売される予定だ。本稿執筆時点で、価格および米国での発売予定については明らかにされていない。
HTC TitanはHTC Radarより上位のモデルで、1.5GHzのQualcomm製「Snapdragon」プロセッサ、16Gバイトの内蔵メモリ、4.7インチの大型WVGAタッチスクリーン(800×480ピクセル)を備える。デザインは「HTC HD7」によく似ているが、HTC Titanでは8メガピクセルのカメラと前面に1.3メガピクセルのカメラを装備し高機能化している。
前面のカメラとビデオ通話のサポートはWindows Phone 7.5の新機能で、以前の報道ではSkypeの統合についても言及されていた。しかしHTCは米CNETに対し、現時点でこの件に関する情報は一切なく、HTC Titanには動画チャット用のアプリケーション「Tango」がプリロードされる予定だと述べた。さらに、メインカメラのアプリケーションにはパノラマ写真の撮影機能を強化したツールが加わった。画面を横切る線が表示されるので、これに合わせて撮影すると、撮影範囲の継ぎ目が自然なパノラマ写真になる。
4バンドのGSMに対応するHTC Titanは3G接続(14.4Mbps)、Bluetooth 2.1、Wi-Fi(IEEE 802.11 b/g/n)もサポートする。動画用に5.1chのサラウンドサウンド、720pのHD動画撮影に対応し、512MバイトのRAMを搭載するほか、1600mAhのリチウムイオン電池を備えている。
一方、HTC Radarはどちらかというとミッドレンジの端末で、1GHzのSnapdragonプロセッサ、3.8インチのWVGAタッチスクリーン、8Gバイトの内蔵ストレージを備える。このHTC Radarにも前面カメラが装備されているが、解像度はVGAのみとなっている。背面の5メガピクセルのカメラは、F2.2レンズ、LEDフラッシュ、裏面照射(BSI)センサを備え、720pのHD動画撮影に対応している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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