UPDATE ウェブ上でテキストベース広告の市場を制したGoogle。次に目をつけているのは、競合の米Yahooが独占するディスプレイ広告市場だ。
Googleは米国時間9月18日、刷新された「DoubleClick Ad Exchange」を公開した。パブリッシャーは格安の広告掲載場所を求める広告主に自らアプローチするのではなく、広告枠をここに提供する。Googleはこの取引市場はDoubleClickから取得した広告取引市場と、自社技術を組み合わせたものと述べる。
Googleの製品管理担当バイスプレジデントNeal Mohan氏は「より良い技術が、ディスプレイ広告の関係者全員にメリットをもたらす」と声明で述べる。「すべての人のために、ディスプレイ広告市場のパイを広げたい。DoubleClick Ad Exchangeはゴール達成に向けて、大きな役割を果たす」
DoubleClick Ad Exchangeには、Googleの「AdWords」と「AdSense」プログラムのほか、リアルタイム入札や広告ネットワーク向けに設計された新しいAPIが含まれている。
Yahooにコメントを求めたがすぐには回答を得られなかった。同社は、2007年に6億8000万ドルで買収したRightMediaを通じて現在最大のオンライン広告取引市場を運営している。
検索エンジン広告市場におけるGoogleの支配力は、テキスト広告によって増大してきた。同社はディスプレイ広告市場での存在感の拡大を狙い、2008年にDoubleClickを31億ドルで買収した。しかし、今日ではますます競合であるYahooの存在感が増している。バナーと画像ベースの広告であるディスプレイ広告は、今のところ、検索テキスト広告ほどの利益を生み出していないが、大部分のウェブサイトにとって重要な部分を占めている。
Interactive Advertising Bureauによると、インターネットディスプレイ広告は2008年に76億ドルの売り上げとなり、同年のインターネット広告の総売り上げ234億ドルの3分の1を占めたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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