矢野経済研究所は9月2日、アフィリエイト市場に関する調査結果を発表した。
これは5月から8月にかけて、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)および関連事業者18社を対象に、矢野経済研究所の専門研究員が直接面接取材、電話、メールによる調査、文献調査などをした結果をまとめたもの。
発表によると、2008年度(2008年4月〜2009年3月)のアフィリエイト市場規模は、PC向けアフィリエイトが521億5000万円で前年度比17.3%増、携帯電話向けアフィリエイトが291億6000万円で同25.7%増となった。
市場が拡大した要因は、費用対効果を重視する新規広告主の増加と既存広告主の予算額の増大、広告掲載媒体の増加とともに、生活防衛や副業を目的としてアフィリエイト広告を掲載するユーザーが増加していることがあるという。
また、EC(電子商取引)分野において、ブログや商品レビュー上で展開されている口コミの影響力に対する評価が上がっており、口コミに期待してアフィリエイトを開始する広告主が大手を含めて増加していること、携帯電話向けアフィリエイトでも、SNSなどの大型媒体がアフィリエイトを採用していること、モバイルインターネットユーザーの利用時間や利用頻度の増加も市場拡大の大きな要因になっている。
アフィリエイト市場は今後、伸張率は鈍化するものの、2009年度には前年度比16.7%増の949億円に、2012年度には同6.0%増の1235億円まで拡大する見込みとのことだ。
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