2016年に開催される夏季オリンピック・パラリンピックを東京に招致しようという動きがあるが、ネットユーザーはこれをどのように考えているのだろうか。20代から40代の男女374名の回答を集計した。
なお、回答者は、スポーツを「するのが好き」10.2%、「見るのが好き」47.3%、「(するのも見るのも)両方好き」が20.1%で、合わせて77.5%が「スポーツが好き」とした。「両方とも嫌い」は22.5%。
東京でオリンピック・パラリンピックを開催することをどう思うかでは、「賛成(18.4%)」「どちらかというと賛成(38.5%)」の合計57.0%が「賛成派」だった。「反対(17.1%)」「どちらかというと反対(25.9%)」を合わせた「反対派」は43.0%。スポーツの好き嫌い別に見ると、「スポーツ好き」では「賛成派」が63.1%を占めるが、「スポーツ嫌い」では35.7%と、大きな差が表れている。
「賛成派」の理由は、「経済効果がありそうだから」が63.8%で、2位以下を大きく引き離してトップ(複数回答形式)。2位は「開催されたら楽しそうだから(38.5%)」「オリンピックに興味があるから」「日本のスポーツが活性化されそうだから」は34.3%で同率3位に。「国際交流が深まりそうだから(28.6%)」「今後も活用できる施設が建設されるから(15.5%)」がそれに続いた。
年代別では、「経済効果がありそうだから」「国際交流が深まりそうだから」が低い年代ほど高く、「オリンピックに興味があるから」「日本のスポーツが活性化されそうだから」は年代が高いほど票が集まる傾向が見られた。
スポーツの好き嫌い別で見ると、平均的に割合が高い「スポーツ好き」に比べ、「スポーツ嫌い」では「経済効果がありそうだから」が83.3%と圧倒的高く、次点の「国際交流が深まりそうだから(26.7%)」と大きな差をつけている点が特徴的だ。
一方、「反対派」の理由を聞いたところ(複数回答形式)、「今後活用できない施設が建設されそうだから」が55.3%でトップ。2位は「交通機関に影響がありそうだから(47.8%)」。
以下「治安が心配だから(31.7%)」「環境に影響がありそうだから(28.6%)」「経済効果がなさそうだから(23.6%)」「オリンピックに興味がないから(20.5%)」と続いた。
年代別では、「今後活用できない施設が建設されそうだから」「経済効果がなさそうだから」が年代が高くなるほど増え、「オリンピックに興味がないから」がわずかな差ではあるが低い年代ほど多いという結果に。
スポーツの好き嫌い別で比較してみると、「今後活用できない施設が建設されそうだから」は「スポーツ嫌い」で38.9%と「スポーツ好き(63.6%)」より24.7ポイント低く、「オリンピックに興味がないから」は「スポーツ嫌い(37.0%)」が「スポーツ好き(12.1%)」より24.9ポイント高く、大きな開きが見られる。
同じ「賛成派」「反対派」でも、「スポーツ好き」と「スポーツ嫌い」では、その理由に大きな違いがあるようだ。
ちなみに「賛成派」に、現在、招致を応援するために何か(ブログパーツを貼る、ブログなどで応援記事を書く、グッズを買うなど)しているかと問うと、「している」としたのはわずか1名(0.5%)だった。賛成はしているものの、個人レベルで具体的なアクションを起こしている人はまだ少ないらしい。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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