アニメやゲームのキャラクターなどに好意的な感情を抱くときに表現される「萌え」が一般的に知られるようになり、「萌えキャラ」をあしらった製品が次々に登場。
最近では萌えキャラを車のボディにペイントした「痛車(いたしゃ)」など、「痛○○」といった呼び名のグッズもお目見えしているようだ。そこで痛 ○○や萌えグッズの認知度と購入ニーズについて調査。20代〜40代を中心とするネットユーザー男女443名の回答を集計した。
アニメ、有名人、イヌ、ネコなど、何かに「萌え」の感覚を持っているかを聞いたところ、全体の43.1%が「萌え感覚アリ」と回答。
年代別に見ると、若い世代ほど「萌え」の感覚を持つ割合が高かった。一方、男女別で「萌え感覚」の有無を見ると、女性は男性より15ポイント近くも高く、半数を超える女性が「萌え」を実感していた。
「痛○○」「萌え○○」と呼ばれるグッズのうち、「良く知っている」または「名前は聞いたことがある」を合わせた認知率では、コーヒーショップで販売されているタンブラーにアニメなどのイラストをあしらった「痛ンブラー」が全体の28.0%に上り、あきたこまちの米袋に萌えキャラをあしらった「萌え米」も 23.3%と高かった。
また、焼酎のラベルが萌えデザインになった「萌え酒」は13.1%、「萌え神輿」は11.3%の認知率だった。男女別ではいずれも女性より男性、年代別では20代と30代で認知率が高く、中でも「痛ンブラー」は20代で44.3%、30代では31.8%を占めた。
パンや牛乳、湯たんぽなど、10種類の商品を挙げ「痛いデザインの製品や萌えパッケージの商品が発売されたら購入したいと思うか?」と聞いたところ、「価格に関わらず買う」とした人は少ないものの、「内容やデザインによっては買う」とした人は「萌え牛乳」で28.0%、「萌えパン」で23.9%と、デイリー食品では少なくなく、「萌えケーキ」「萌え饅頭」「萌え煎餅」といった菓子類も2割を超えた。
このほか、「こんな萌えグッズ(痛○○)があったら欲しい!」というものを自由回答形式で挙げてもらったところ、「萌えアイス」や「萌え茶」といった食品をはじめ、「萌え枕」「萌え毛布」などの寝具類、「萌えPC」「痛携帯電話」などのデジモノ系に多く回答が寄せられ、中にはこれからのシーズンに向けて「萌えカイロ」を挙げた人も見られた。また、「萌え燃え(ライター)」や「萌え家」といったユニークなアイデアも寄せられたが、おおむね日常的に使用するものや携帯するものにニーズが集まった。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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