「インターネットの時代だから英語ができないと困るよ」とよく言われる。中学生時代から、英語に関し劣等感をもっていたのだが、一応努力はしてきた。英会話学校は、片手の指の数を超えるほど通った。ラジオ英会話にも何度もチャレンジ。TOEICテストの通信教育にも申し込んだ。さらに、通勤時間帯に勉強するためICレコーダーも購入した。
その結果、得られたのは、本棚に溢れる英語教材、引き出しに永住したICレコーダー、英会話学校で知り合った飲み友達3名であった。英語マスターを目的化することは、自分にあわないことがわかった。
次に、何かの目的のため、手段として英語力を高めることを考えた。そこで、気になったのがある友人の生活。
彼はアップルのiTunesで、米国TV番組を購入している。米国での放送より1日遅れで、人気ドラマを視聴できるのが嬉しいらしい。しかし、英語なのでストーリーを100%理解することができない。
普通なら英語を勉強すると思うのだが、彼はインターネットを活用。番組名を検索し、番組を解説している日本語で記載されているサイトを探したのである。
現在は在米の日本人の米国ドラマを解説しているブログを幾つかをRSSリーダーに登録し、人気ドラマを堪能している。
彼が言うには、「そのうち自分が苦労して見つけた面倒なやり方を、誰でも簡単にできるようなソリューションが提供されると思う」
近未来、海外の文化を簡単に理解することができる時代が到来するというのである。
つまり、友人の言葉を信じるとすれば、インターネットの普及・高度化は、世界を知るためのツールとして、英語の重要性を増幅させたが、その一方で、言葉(英語)の壁を越えるソリューションを提供してくれたのである。英語苦手の私にとって、期待を持たせる話である。
でも、よく考えてみよう。本当に自分にとって最適なソリューションが提供されるのだろうか。ソリューション内容が、どこまで上述した英会話教材との違うのか、いつ具体化するのか、無料なのか有料なのか、色々問題がありそうである。楽観的に考えるのは禁物である。
とは言え、英語力を磨くための手段が増えるということは疑いない。基本的に、ウェルカムなのであるが、英語ができない理由を探すことがより難しくなる時代になるとも言える。
う〜ん、インターネットの進化は、自分にとってはうれしいような、そうでもないような。
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