Googleはこのほど、人気サービスの「Google Trends」から派生した「Google Insights for Search」という新サービスをリリースした。これは広告主向けに作られたツールで、特定の検索語句の人気度を追跡できる。調査範囲はウェブ全体とすることもできるし、世界の特定の地域を指定することも可能だ。
新ツールの導入によりGoogleには、広告主の信頼を高め、これまでオンライン広告キャンペーンにおけるターゲティングの実効性について懐疑的だった広告主の見方を変え、自社の広告プログラムを採用してもらう、というメリットが見込まれる。
Google Insights for Searchを使えば、あるキーワードで検索を行い、Googleにおけるその語の検索状況を時系列で追跡できる。同ツールでは、検索語の人気が最も高い場所が地図上に「ヒートマップ」式に示されるほか、上位にある「関連」語句、および「人気の高まりつつある」関連語句が調査できる。
検索は、地域、時間枠、カテゴリを限定して行うことも可能だ。たとえば「spears」で検索すると、Google Insights for Searchにおける大半の検索結果は、ゴシップで世間を騒がせるポップスターに関係するものだ。しかし、自分が中世の武器のレプリカモデルを作っている小さな会社の経営者だとしたら、この「spears」は、自分の求める「spears」ではないはずだ。その場合、カテゴリを「産業」あるいは「レクリエーション」に絞って検索し、「Britney」や「Jamie Lynn」(訳注:女優でBritney Spearsの妹)といった関連語の登場回数を下げるよう、工夫することができる。
もう1つ例を示そう。今度は「スパゲッティ」で検索してみる。すると、料理のレシピを探している人についての結果が多く表示される。しかし、カテゴリーを「ライフスタイル」に絞ると、Google Insightsにおける検索結果は「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」(Flying Spaghetti Monster)に関するものとなるはずだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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