調査検索では、ユーザーは順位にとらわれず、タイトルとディスクリプションでページ内の情報を取捨選択するという結果が出ました。その取捨選択の基準は、ユーザーが何についての情報を調べるかにより異なります。
ただし被験者達がついクリックしてしまう、共通のトリガーがあります。下記の図は、おすすめのデジタルカメラを見つけていた被験者Bさんの目の動きです。視線がZ型に動く調査検索の特徴は見られますが、ページ半分だけを読んだところで「All About」の記事を発見、すぐさまその記事をクリックしています。またそこでぷっつりと視線は途切れ、それ以降の結果を全く読んでいないことがわかります。
All Aboutの他、全体のテスト結果を通してよくクリックされていたのは、「Wikipedia」「教えて!goo」「価格.com」など、情報サイトとして評価の高いサイトです。これらのサイトは、検索順位のどこに出ていようとクリックされる確率が高く、またそれ以下の順位の記事をユーザーはほぼ見ない傾向にありました。サイト運営者は、自サイトの検索結果がこれらサイト順位より下方にある場合、注意する必要があります。
今回のテストにおいてわかったことをまとめると、以下のような図になります。
上記を考慮すると、サイトコンテンツ属性により、SEO対策で取るべき施策は異なると言えます。
サイトの内容によっては、検索結果の上位に表示されなくても良いのです。ただ、調査検索対象ページにおいても、検索結果の2ページ目までには掲載されている必要があるでしょう。
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