究極に“ワクワクする”テレビ「CELL REGZA」はいかにして作られたか - (page 4)

加納恵(編集部)2009年10月26日 18時19分

ユーザー層はAVファンとデジタルファンと“テレビファン”

――CELL REGZAのユーザー層はどのように見ていますか。

本村:大きく2つに分けています。1つはテレビとAV機器が好きないわゆるオーディオ&ビジュアルファン層。もう1つは、PC関連やネットワークに強く、なおかつ録画系の文化を理解している層です。後者を私たちはデジタルファン層という呼び方をしているんですが、デジタル系の知識に明るい方もかなり楽しんで使っていただけるのではないかとみています。

 ただ、CELL REGZAはハイエンドユーザーだけの製品とは捉えていなくて、テレビを大好きな人が最終的なターゲットですね。REGZAのシリーズでいうと内蔵HDDと外付けHDDの両方に対応した「H9000」シリーズを選ばれるお客様にあたります。

  • CELL REGZAのチューナー部。3TバイトのHDD、14基のデジタルチューナーを備えた

 これはオーディオ&ビジュアルファンの層とも、デジタルファンの層とも異なって、すごく純粋にテレビが好きな人。録画を楽しんでいる人をイメージしています。CELL REGZAのタイムシフトマシンやローミングナビは、こういう人たちにものすごく便利なテレビなんです。

――そう考えていくと、ものすごくユーザー層の広いテレビですね。

本村:パソコンやレコーダーとは少し違って、テレビってやっぱり家族みんなで見るものですよね。テレビは家庭の究極のエンタテインメントマシンであるべきだと思います。もちろんなくても生活できますし、今はワンセグなどパーソナルでテレビが楽しめるアイテムも登場している。

 ですが、大画面のCELL REGZAを見ればその画質、音質を見て感動していただけるはずです。その感動は一部のユーザーのものではなくて、生活しているすべての方がターゲットに入ってくると思っています。

――スペックも機能もハイクラスな仕上がりですが、足りないものってあるんでしょうか。

本村:人間て欲求に限りがなくて(笑)。次のモデルは「こうしたいな」というアイデアはもう出ています。今後の進化の方向についてはいくつか考えていて、1つは次世代モデルで実現したいなと思っている方向。具体的には言いませんが、いくつか見えている機能もあります。もう1つは、ソフトウェアアップデートで55X1を進化させる方向です。せっかく約100万円もするテレビを買っていただくわけですから、購入後も進化させていきたいです。

――12月には店頭に登場しますが、CELL REGZAのチェックすべきポイントを教えてください。

本村:とにかく使って、触ってみてほしいです。実際に見て、聞いていただければ、通常のテレビとの画質、音質の違いというのは実感していただけると思います。

 その後で、ローミングナビやタイムシフトマシンなどの機能で感動してほしいです。あとはデザインですね。CELL REGZAのデザインは、プロダクトデザインのトレンドよりもテレビとしてあるべき姿を追求してデザインしたフォルムです。その究極のフォルムをぜひ、近くで見てください。

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