いい質問ですね。DVDが本当に普及するには10年かかりました。Blu-rayは今、2年目を迎えたところです。わたしの予想では、たぶんDVDよりも少し早く普及するでしょう。価格はすでに、DVDよりも急速なペースで下がっています。わたしは普及には10年もかからないと思っていますが、相いれない勢力が存在することから、同程度に普及するとは考えていません。確かに、最高画質を求める人たちは、間違いなく欲しいと思うでしょう。しかし、(解像線を)600、650、700前後にアップコンバートする機能を搭載したDVDプレーヤーでいいと思う人たちもいます。いずれも低画質ではないので、多くの人たちはアップコンバート機能を搭載したDVDプレーヤーで満足するかもしれません。(DVDは)テープから大きく変わったメディアだったので、(Blu-rayが)市場を一変させ、DVDと同じように普及することはないかもしれません。
しかし、Blu-rayは主要なフォーマットになりつつあります。Blu-rayはフォーマット戦争に勝利しました。次の課題は、圧倒的なエクスペリエンスを提供できるのか、ソーシャルなものを提供できるのか、そして、コミュニティ全体をたとえばアプレットの開発に参加させ、私たちがまだ考えもしていない新しいものを考え出させることができるかということです。
ゲーム部門とエレクトロニクス部門、映画部門、音楽部門を持っていることが、ソニーの強みだと思います。しかし、これまでは、現在のように互いに連携することはありませんでした。「ハンコック」が良い例です。私たちは互いに強く結びついています。今、私たちエレクトロニクス部門は映画で実験を行っており、実験のすばらしい成果を、家電小売業者を通じて宣伝していくつもりです。ゲーム部門も同時にこれに取り組んでいます。音楽(部門)も参加しています。私たちは非常にバランスのとれたグループとして活動しています。ですから、わたしが言えるのは、ゲーム部門なしには、現在のような強さ、バランスは得られなかったということです。ゲーム部門はさまざまなものをもたらしてくれています。
問題は、超低価格PCが米国、開発途上国にとってどのくらい重要かということです。私たちは、消費者が何を求め、何を求めていないかについて、さまざまな調査を行っています。そして、やがて結果が明らかになることでしょう。短時間で起動し、表計算など、一般的なことはできないが、電子メールとインターネット接続だけは可能なセカンドノートPCを持つことは価値あることなのか、私たちは今、確かめているところです。
明らかに、わたしは普通の消費者ではありません。わたしは非常に多くの電子メールをやりとりし、あちらこちらに接続しています。わたしは、持ち歩いているこのSony Ericssonのような(BlackBerryタイプのデバイス)には満足していません。読むのがたいへんだと感じています。年をとると、スマートフォンでは小さすぎます。しかし、起動時に時間がかかるので、ノートPCは持ち歩きたくありません。ですから、中間のものがあればとてもすばらしいと思います。それなら、楽にセカンドPCを持ち歩くことができます。
米国で私たちが考えているのはそのようなデバイスです。発展途上国は状況が異なると思いますが、米国について言えば、多くの課題があります。
わたしには何とも言えません。うわさは大好きですが。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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