Battelle:次の四半期、もしくはその次の四半期の調査結果で、Googleの株価は元に戻る確率が高いと思います。Googleはおそらく、短期的に株価が落ち込むことも承知で、何らかの措置を行ったのです。市場はとにかくいいニュースを待ち望んでいますから、大喜びしてすぐにGoogle株を買い戻すと思います。
私はGoogleが下降線をたどっているとは思いません。(しかし)市場全体は失速しているのかもしれません。Googleに関して本当に問題なのは、検索の次に何をもってくるかということです。
Googleが抱える新しい課題はブランド広告およびディスプレイ広告です。Googleは、そのためにはコミュニティーが原動力となる魅力的なメディアが必要だということを認識し始めていると、私は思います。これはGoogleが従来、興味を示してこなかった分野です。しかし、Googleはこの分野に大きな関心を持ち始めているはずです。なぜなら、ブランド広告市場、つまり漏斗で言うと入り口の部分にあたる、認知度の向上やエンゲージメント、ブランド構築が非常に広大な市場であることに、Googleは気づいているからです。この広告市場の予算の大半は、いまだにオフラインで費やされています。
これが1つの答えですが、ほかにも、オフィス系のアプリケーションスイートや通信事業といった方向性があります。Googleは、いくつもの巨大市場に同時に取り組んでいます。Googleの第2幕が何になるのかは今のところ誰にもわりませんが、候補のひとつにブランド広告があるのは確かです。あの会社には、非常に頭脳明晰で、ブランド広告を理解しており、そこに参入可能な製品とサービスのスイートをGoogleから出したいと思っている人がたくさんいると、私は思います。とはいえ、これはGoogleが会社のDNAを変えることを意味しますから、実際には非常に壮大な計画になります。私が言いたいのは、創立10年の企業がそのDNAを本当に変えることになったら、これはかなり面白いということです。
Battelle:パブリッシャーになるということです。ブランド広告市場に参入したければ、パブリッシャーになることが必要です。パブリッシャーのように活動し、パブリッシャーのように考えなければなりません。そして、それは現在のGoogleが得意とするところではないのです。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」