ARMの最高経営責任者、「iPhone」を語る - (page 3)

文:Tom Krazit(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年07月04日 08時00分

――他の企業にそれができないのはなぜですか。

 実際、われわれはそれをやっています。というのはちょっと軽々しい言い方ですが、OS企業であれば、製品を最大の市場に提供し、OSから最大限に収益を上げたいと考えるでしょう。とすれば、最大の市場に到達できるアーキテクチャを選びたいと思うはずです。

 それが、プロセッサを選択する理由になります。ARMは競合他社よりもOSのサポートにおいて優れており、より多くの市場シェアを得ることが出来ます。エコシステムの企業にとってもARMは魅力的な企業になりますから、このサイクルは継続します。われわれは実際、これを維持するのにかなりの労力をかけています。

 スマートフォンの市場全体を見たとき、スマートフォンが企業幹部やビジネス旅行者のものではなく、主流の機器になるのはいつ頃だと思いますか。わたしは、2年ほどでそうなるのではないかと考えていますが、iPhoneが大きな違いを生んでくれるかも知れません。

――問題なのは、価格でしょうか、それとも機能でしょうか。スマートフォンを買う価値があると判断されるには何が必要でしょうか。

 両方でしょう。値段が安くなることも必要ですし、これまでは技術が不十分だったことも事実です。

 人々が望んでいるようなマルチメディア機能を提供するには、単にもっと効率的なエンジンが必要です。もしあなたが技術フリークでなければ、ユーザーとしては、もし何かの機能が、動くことは動くがうまく働かずにがっかりした経験があれば、おそらくかなり長い間その製品は買わないでしょう。

 このように、多くの技術が利用できるということは、これまで確かにスマートフォン市場の問題でした。率直に言って、劣った品質のものにも我慢できる種類の人しか、買わなかったからです。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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