これまでのチップと比べると、Woodcrestははるかに競争力のある製品だと思います。しかし、多様な顧客アプリケーションにおいて、どれほどの性能を発揮できるかはまだ分かりません。他の人々と同じように、私もベンチマーキングならぬ、「ベンチマーケティング」にはかなり慎重な立場を取っています。当社でもそのようなことはしないつもりです。
しかし、このチップ(Woodcrest)の登場によって、競争が激化することは間違いありません。当社は常に、市場で最も優れているチップを採用してきました。IntelのWoodcrestに限らず、非常に競争力のあるチップが登場し、顧客がそれを求めるなら、当社には何の問題もありません。そうしたチップを当社の製品ラインに取り入れることにも、何の問題もありません。われわれは中立の立場にあります。
もちろんです。(AMDとの間に)秘密の協定があるわけではありません。当社が他社製チップを採用する可能性があることはAMDも知っていると思います。Woodcrestに関して言えば、興味深いのはむしろ、この製品がIntelの「Itanium」事業に大きな圧力をかけていることです。Intelがx64 Xeonタイプのプラットフォームの性能を高めるほど、Itaniumはどんどん・・・・・・興味深いです。
64ビットアプリケーションのユーザーは少しは増えたと思います。Solarisユーザーは着実に増えていますし、Solarisは64ビットにしか対応していません。Linuxシステムでの状況は千差万別です。Windows 64に関しては、64ビットアプリケーションの利用が増えているという実感はありません。そういうわけで、1年前に比べれば少しは増えているものの、劇的な増加は見られないというところです。
当期については、まだ詳しい話はできませんが、第3四半期の7.6%という成長率は、基本的にはSparcが牽引したものでした。これは価格の問題です。Sparcファミリの中で、最も力強く成長しているのはUltraSparc IVです。しかし、Niagara製品も急成長中です。
有望なマクロ経済動向が2つあります。まず、電気通信のIP化や、ユーザーが高帯域ビデオを自宅で楽しみたいと考えるようになっていることから、コンピュータ市場に大きな変化が生じる可能性があります。また、サーベンス・オクスリー法が注目されていることから、ストレージ市場でも大きな変化が期待できます。
第三世界のコンピューティングが話題を集めていますから、これも重要な動向のひとつに数えることができるかもしれません。第三世界の人々がネットワークに接続するようになれば、全体的な需要は飛躍的に高まるでしょう。全体としては、コンピューティング製品の価格は下がり続けると思います。サーバはより小さく、より安価になるでしょう。
毎回です。どの企業も、これが大きな問題であることを理解するようになっています。しかし、驚くほど多くの企業が3つの基本的な概念を混同しています。
まず、「電力消費」という概念があります。これはソケットからどのくらいの電力を使ったかを意味します。次に、「効率」という概念があります。これは一定量の電力を使って、どのくらいの作業をこなすことができるかです。3つ目は「出力密度」です。これは単位面積当たりの熱出力を意味します。この3つが重要です。企業はこの3つがどう違うのか、それが自社にどんな影響を及ぼすのかを理解しつつあります。
ポイントは2つあります。ひとつは電力効率です。これはOpEx(operating expenses:営業費用)と関連してくるからです。もうひとつは出力密度です。出力密度は単位面積当たりの熱出力です。なぜ出力密度に注目する必要があるかというと、CapEx(capital expenses:設備投資費)と関連してくるからです。データセンターの冷却性能を考えてください。データセンターを何度も改築したいと思う人はいないはずです。出力密度をある程度に設定したら、4、5年はそのままで行きたいと思うでしょう。
企業に長寿命やブレードサーバの話をするときは、「出力密度に配慮したデータセンターを作ったなら、当分は安泰です。なぜなら、Sunの製品はその範囲内の熱しか出さないからです」と申し上げます。これが長寿命に関する当社の主張の肝です。経常的な設備投資をいかに最小化するかです。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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