しかし何故?ヒゲ剃りをケータイに内蔵しちゃったんだろう?「中国人のアイディアは突拍子も無い」、うん、それはわかる。でもそう一言で片付けてしまっていいのだろうか?だってヒゲ剃りですよヒゲ剃り。いくらなんでも何か理由があると思うのは筆者だけだろうか?
そう、実はこのヒゲ剃りケータイには奥の深い意味が隠されているのである!それはパッケージをよーく見れば「なるほど!」と見えてくるのだ。
パッケージを見て目立つのは「世界初のヒゲ剃りケータイ」の中国語と、ヒゲを生やした男性の写真。ん?この写真って、どっかで見たことあるような……もしかしてサッカーの有名選手であるデビット・ベッカムでは?いくらなんでもベッカムがこんなトンデモケータイのパッケージに出てくることはないから、これは勝手に写真を使っているんだろう。うーんちょっといかんぞ(笑)。
でもなんでベッカムなんだろう?やっぱりこんなトンデモケータイ、売れないから有名な選手を使って広告塔にしちゃおう、って安易な考えなんだろうか?でも中国だったらもっと有名な芸能人かがたくさんいるはず。あるいはベッカムのヒゲがヒゲ剃りケータイのイメージにあっている、ということなのだろうか?
実は中国ではモトローラが以前、広告にベッカムを使っていた。そしてモトローラといえば全世界で大ヒットして、日本でも発売された有名なケータイがあった。その名は「RAZR」。スタイリッシュな金属製の薄型折りたたみケータイのRAZRは、中国でも知らない人がいないくらいの有名な製品だ。
そう、ここまで書けば勘のいい方はお気づきだろう。RAZR=レイザー=Razor=ヒゲ剃り!そうなのだ!つまり大ヒットしたRAZRの発音をひっかけ、さらに広告で有名だったベッカムを使うというすばらしき「洒落をきかせた」結果がこのヒゲ剃りケータイというわけなのだ。「なんでもくっつければいい」なんて、そんな安易な考えで生まれた製品ではないのだぞ!中国人ってすごいわ(笑)
でも電動ヒゲ剃りは本来は「Shaver」?まぁ細かいことは抜きにして、とにかくこのようにパッケージの写真に、実はこのヒゲ剃りのケータイ開発秘話がこっそりと隠されていたわけなのである。あ、もちろんこれは筆者の推測で実際にメーカーに聞いたわけではないじゃないけど遠からず当たっているんじゃないだろうか?
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