レノボグループ、元ソニーの出井伸之氏を社外取締役に--日本市場を強化

 レノボ・グループは9月28日、現在クオンタムリープの代表取締役 ファウンダー&CEOで元ソニー会長兼CEO(最高経営責任者)の出井伸之氏を社外取締役に迎えると発表した。出井氏を迎えることで日本市場の理解を深め、戦略強化を狙うとしている。

 レノボ・グループの会長であるLiu Chuanzhi氏は、「比類ない経験と実証されている豊富な知識、またグローバル・ビジネスにおいて最高レベルのリーダーシップを長年にわたり発揮されてきた経歴を背景に、出井氏がレノボの戦略の発展と長期的成功へプラスの効果を直接もたらしてくれると確信している」とコメントしている。

 また出井氏も、「レノボは製品、パフォーマンス、人材、リーダーシップといった要素が絶妙のバランスを形成しているとともに、他が追随するような新しい分野を次々と開拓している。これまでとは違うタイプのグローバル企業を作り上げ、いっそう卓越したテクノロジーを世界中のお客様に届けるということは決して簡単ではなく、やりがいのあるチャレンジと感じている」とコメントを発表している。

 今回の人事に伴い、社外取締役のジェームズ・カウルター氏は退職する。カウルター氏は2005年のレノボによるIBM PC事業部買収時において、早い段階から影響力のある投資家として役割を果たした人物。

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