ソニーは12月26日、サムスン電子との液晶パネル会社S-LCDの合弁を解消すると発表した。ソニーが保有するS-LCDの株式をサムスン電子が取得し、S-LCDはサムスン電子の100%子会社になる。
S-LCDは、2004年にサムスン電子とソニーの折半出資によって設立。2005年4月から生産ラインを稼働し、2009年には月産7万枚の生産能力を持つ、第8世代第2生産ラインの稼働をスタートさせていた。
ソニーとサムスン電子は液晶パネル取引において戦略的な新契約を締結。この契約上、両社が引き続き液晶パネル分野で技術協力することも意図されているとのことだ。
S-LCDに関する合弁解消は、10月に一部報道がされていたもの。11月に開催された2012年3月期第2四半期(7~9月)の連結業績を発表の席で、代表執行役副社長の平井一夫氏が低迷の続く液晶テレビ事業について収益改善プランを提示。「液晶パネルのビジネスが厳しくなる中で、どういう施策を打っていくかについて協議する必要があると認識している。(合併解消など)憶測はあるが、それについてのコメントは控える」と話していた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス