さて日本において、ワンセグは必須の機能とも言われている。実は、中国ケータイにもTV機能が搭載されているのだ。まぁさすがにアナログチューナーではあるが、TVが見られることに変わりはない。
しかもこのA618、地域設定を見ると世界32カ国の放送局に対応している。さらに驚くべきことに国リストには「Japan」の表示もある!中国のTV方式はPALでヨーロッパなどでも利用されている方式。一方で日本のTV方式は米国などと同じNTSCだ。
このA618はこんな小さいボディにPAL/NTSC両方式のアナログTVチューナーを搭載しているらしい(もっとも試してみないことには本当に日本で使えるかどうかはわからない)。
さらにTV視聴中に録画ボタンを押すと、生放送をそのまま録画できる。録画ファイルはごく普通のAVIフォーマット、外部メモリに保存される。このため録画後はケータイ本体だけではなくほかのケータイやパソコンで見ることもできるのだ。なお、圧縮率などの設定は一切ないのでファイルサイズと録画時間の関係は一切不明である。容量の大きいメモリカードを入れればそれだけ長く録画できると単純に考えよう。
まぁ便利な機能のように書いてはいるが、アナログチューナーをこんな小さなボディーに入れているのだから当然感度は悪い。室内ではアンテナを伸ばしてもTVを見ることはほぼ不可能だ。
そのため、中国のケータイショップでは店頭の屋外でTVチューナー内蔵ケータイを展示していることが多い。用途としては、たまの休日に外に出かけたときに、どこかの公園でのんびりTVでも見ながらまったり過ごすくらいなのかもしれない。とはいえ、北京オリンピック開催中は、このレベルの「TV内蔵ケータイ」ですら恐ろしいほど売れたというから驚きだ。
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