Twitterは、元セキュリティー責任者のPeiter Zatko氏に700万ドル(約10億円)を支払うことで合意したと報じられている。同氏が7月に内部告発文書を提出した数日前にあたる6月に達していた和解の一環だという。
The Wall Street Journalは米国時間9月8日、この件に詳しい情報筋の話として、6月の和解はZatko氏の未払い報酬に関連するものだったと報じた。Twitterは1月に同氏を解雇した。報じられた和解について、同社からはコメントを得られなかった。
ハッカーのコミュニティーで「Mudge」として知られるZatko氏は、内部告発文書で、Twitterがユーザーの安全やセキュリティーよりも成長を優先したと主張し、同社が大富豪のElon Musk氏にプラットフォーム上のボットの数について嘘をついたとも非難している。440億ドル(約6兆3300億円)規模のTwitter買収を撤回しようとしているMusk氏は、訴訟でこの主張を利用しようとしている。
Twitterは、Zatko氏の主張に異議を唱え、同氏の訴えは不正確で矛盾しており、脈絡がないと述べている。
今回明らかになった和解は、Twitterの混沌とした状況での新たな動きだ。Twitterとの和解の一環として、Zatko氏は、Twitterに勤めていた期間について公に話したり、同社の名誉を傷つけたりすることを禁じる秘密保持契約に同意した。だが、この秘密保持契約は、同氏が米議会で証言したり、内部告発文書を提出したりするのを妨げるものではなかったという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス