社会貢献型ショッピングサイト「Kuradashi」ブランドリニューアル--資金調達も

 クラダシは、創業8周年を迎える7月7日に社会貢献型ショッピングサイトをブランドリニューアルし、「KURADASHI」から「Kuradashi」へと変更した。


 Kuradashiは、フードロス削減を目指し、まだ食べられるにも関わらず捨てられてしまう可能性のある商品を、おトクに販売する社会貢献型ショッピングサイト。売上の一部は、環境保護・災害支援などに取り組む社会貢献活動団体へと寄付され、SDGs17の項目を横断して支援している。

 フードロスの問題は、自然環境への影響にも関わるなど、身近で重要な社会課題のひとつとして関心が高まっている一方で、「2030年までにフードロス半減」を目指すには、さらに多くの人がこの問題に取り組む必要がある。

 しかし、関心はありながらも、社会貢献は堅苦しくてハードルの高いものと感じている人も多い。

 そこで同社は、より多くの人に社会貢献やフードロスの解決に取り組んでもらうべく、新たに「楽しいお買い物で、みんなトクするソーシャルグッドマーケットを創る。」というブランドパーパスを策定した。


 また、ブランドリニューアルを機に、「たのしく・やさしく・おやすく」フードロス削減の環を広げるために、オリジナルキャラクター「フー」と「ドロス」を作成。Kuradashiアプリ版のリリースも予定する。



 また、7月6日に新生企業投資株式会社が運営するファンド、博報堂DYベンチャーズが運営するCVCファンド、ロート製薬、池森ベンチャーサポート、西部ガスグループのSGインキュベートが運営するCVCファンドを引受先とする第三者割当増資により、総額6.5億円の資金調達を実施したことを発表している。

 さらに、日本の企業では13社目となる「B Corporation」認証を6月に取得したことも明らかにした。B Corporationは、ペンシルベニア州に拠点をおく非営利団体B Labが運営する、社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な認証制度だ。

 ガバナンス、従業員、コミュニティ、環境、カスタマーの5つの分野から構成される評価を受けることが認証条件となっており、株主に限らない、すべてのステークホルダーに対する利益へのコミットメントが求められるものとなる。

 同社は、社会性、環境性、経済性を包括したビジネスが評価され、総合得点110.1ポイントを獲得。認証には80ポイント以上が必要とされ、同社のスコアは日本企業で2位に位置付けられるという。

 加えて、7月1日付で経営体制も変更。代表取締役社長の関藤竜也氏が中長期的経営を担い、取締役執行役員CEOに就任する河村晃平氏が業務執行を統括する経営と執行を分担する新組織体制に移行した。

 さらに、これまでコーポレート本部として財務周りを担当していた高杉慧氏が取締役執行役CFO、組織設計を統括してきた徳山耕平氏が取締役執行役CHRO、開発組織をリードする開発部長CTOに城前圭毅氏が就任している。

 同社では、組織や事業の成長をより加速させるため、採用を強化するとともに、フードロス削減・社会貢献ができる仕組み作りや、SDGs推進を牽引するソーシャルグッドカンパニーとして、社会性・経済性・環境性を包括した事業としての成長を目指すとしている。


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