SOULAは、企業・団体に向けにヘルスケアサービス導入を支援するツールとして、スマートフォン用アプリ「SOULA pie」を7月4日から提供する。
SOULAは、ソニーネットワークコミュニケーションズとポーラの合弁会社として2月に設立した。「食事、運動、睡眠、肌ケアの4つの領域にまたがって本格的に展開しているところはないのではないか」(SOULA 代表取締役社長の木下直人氏)とし、コンテンツとビッグデータによって人々の行動変容を促せるようなヘルスケアサービスを目指している。SOULA pieは、ソニーの健康保険組合や従業員向けに新サービスの導入検討を開始しているという。
同アプリは、食事・運動・睡眠・肌ケアを領域(睡眠と肌ケアについては開発予定)に、アプリユーザーが選ぶプログラムに沿って、食事や運動の記録・分析・アドバイス・レコメンドを提供。また、アプリ利用を通じて蓄積されるユーザーの属性や傾向を把握するための管理ツールを企業・団体に向けて提供する。
SOULA 執行役員CMOの菅千帆子氏は、「世の中には食事、運動、睡眠、肌、それぞれを切り取ったアプリは本当にたくさん出てきている。SOULAが融合しようとしている4つの間の領域にこそ、健やかに美しく、豊かに生きていくヒントがたくさん眠っていると思っている。睡眠不足だと肌が荒れるといったことは、データからも明らかになってきている。テーマとしての難易度は高いが、この4領域の関係をひも解き、それをアプリを通じて行動に変えていくようなしくみをしっかりと作り上げていきたい」と説明した。
SOULA Pieは、プラットフォームにすることで開発期間やコストを抑えつつ、企業・団体ならではの特色に合わせた独自コンテンツを設定できる設計を特長とする。
SOULA pieの提供にあたり、DELISH KITCHENを運営するエブリーと業務提携した。DELISH KITCHENは、管理栄養士など食のプロが考案した総計5万本以上のレシピ動画を保有している。 SOULA pieの食事・運動の記録から導き出すひとりひとりに必要な栄養素をもとに、DELISH KITCHENのレシピを厳選して提案していくほか、新たなレシピの研究や、食を通じた有用な情報発信に取り組んでいく。
SOULAは、市場拡大とサービスの質向上には、異ジャンルのノウハウとの融合とより高いエビデンスの獲得が重要であるとし、今後も積極的に業務提携・資本提携に取り組む考えだ。
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