テキサス州のKen Paxton司法長官は米国時間6月6日、Twitterが偽アカウント推計値を実際より少なく報告した疑いがあるとして、調査を開始したことを明らかにした。Twitterが自動化された偽アカウントの数を偽って報告することで、不正かつ誤解を招く欺瞞的な事業慣行から消費者を保護するための州法に違反したかどうかを調査するという。
テキサス州の司法長官室はプレスリリースで次のように述べた。「ボットアカウントは、同プラットフォームを利用するユーザーの体験の質を低下させるだけでなく、同社の価値および同社とビジネスをする場合のコストをつり上げる可能性があり、テキサス州の消費者と企業に直接的な損害を与えるおそれがある」
この動きは、Elon Musk氏がTwitterを440億ドル(約5兆6000億円)で買収することで合意に至って以降、同社が圧力の高まりに直面していることを浮き彫りにしている。TeslaやSpaceXを経営するMusk氏はTwitterに対し、同プラットフォーム上の偽アカウントまたはスパムアカウントの推計値について詳細を提供するよう求めている。Musk氏は6日、これらのアカウントについて要求したデータが得られなければ、買収を撤回すると示唆した。ただし、4月25日に米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、この取り引きには10億ドル(約1300億円)の違約金の規定が盛り込まれているので、Musk氏が手を引くのは簡単ではないとみられる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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