スタテンアイランドの倉庫で働くAmazonの従業員は、労働組合の結成を否決した。米国時間5月2日時点の集計で明らかになった。1カ月前には同じスタテンアイランドにあるもう1つの倉庫の従業員が投票で労組の結成を可決したばかりだが、今回は労組推進派にとって決定的な敗北となった。
開票結果は賛成が380票、反対が618票だった。全米労働関係委員会(NLRB)によると、有効性が問われている残りの投票を集計に入れても結果が変わることはないという。
労組結成を推進する労働者団体Amazon Labor Union(ALU)は、敗北を認めるツイートで次のように述べた。「この倉庫でも他の倉庫でも、組合結成の動きは続いていく。闘いは始まったばかりだ」
Amazonの広報担当者Kelly Nantel氏は声明で、従業員の意見が聞き届けられたのは喜ばしいことだとして、「従業員にとってより良い毎日にしようと努めるなかで、直接一緒に働き続けられることを楽しみにしている」と述べた。
今回は敗北したが、米国全土で労組結成が増加している。Starbucksでは、米国内の150を超える店舗で従業員が組合結成投票の実施を申請し、40以上の店舗で労働組合「Workers United」への加入が可決された。また、3月には、ミズーリ州で、Google Fiberの契約業者がGoogleの親会社Alphabetの労働組合「Alphabet Workers Union」と契約した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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